ずっとね。








次に目覚めたのは、朝になってからだった。




昨日のことは熱に負けることなく、鮮明に覚えている。



悠ちゃんがいつもと少し様子が違うように感じたことも、嘘ではないと信じられるのに、


今日の悠ちゃんは何事も無かったかのようにいつも通りで、私に質問させるチャンスは与えてくれなかった。






「…よし。熱だいぶ下がったな。今日は学校休めよ?」




「…うん。…昨日はありがとう…もう大丈夫だからね」







このわだかまりを、この時に取り除けていたなら、未来は変わっていたのかな?








< 26 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop