汚レ唄
すると、好奇の目でコチラを見て通り過ぎていく人がたくさんいたことに気付いた。
たしかにこれは目立つ。
しかもなんか恥ずかしい。
そして、祐君はこちらに近寄ると身を少しだけ屈めて
「陽菜ちゃん、僕の2回目の自分勝手。
これから毎日、キミを迎えにここにくるから。だから一緒に帰ろう」
と笑いかけた。
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私はただただ状況についていけずに、流されるまま祐君と一緒に電車に乗った。
那智と大輔君は遊んで帰るらしい。
ガタンゴトンと揺られ、外の流れる景色を黙って眺めていた。
小さな子供たちが家の外でボールを持って遊んでいる。