汚レ唄


優しく触れるような口付け。





愛しくて愛しくてギュウっとカレにしがみつくと、カレから降り注ぐキスは甘い甘いものから激しいものへと変わっていった。



「……か……わか……羽香。愛してる」



たとえ、私の名前を呼んでくれなくても……


私が愛してるから、それでいいの。





彼女を想って抱いてくれても、私は平気。







「…………っ」


脱がされていく服が、散らかってた、カレの服の上へと重なっていく。






絡まりあう舌。


次第に重なり合う吐息。



お酒の香りが鼻をかすめる。







ずっとずっと想ってた。



いつだって、どこでだって……




ずっと、ずっと。




< 256 / 665 >

この作品をシェア

pagetop