汚レ唄


「……まぁ、そういうことか」


背中を丸め、歩く静。




セットから歩き出すとスタジオを出るまで、沢山動き回っていたはずの人たちが、時間の止まった世界の中にいるように、1ミリも動かずその場で頭を下げていた。


「お疲れ様でした」と声をかけて。










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