汚レ唄



泣くほど嫌か。


俺のこと、泣くほど嫌いなのか?





くそっ!!!




心は離れているけれど、体が繋がる瞬間

たとえ、俺の自己満だったとしてもいい。



それでもいいから……、なんでもいいから繋がっていたいと思った。


だけど、お前は……。










「……っっく」


いつも、他の女の声を聞いてはお前の声を思ってた。


お前ならどんな声で鳴くんだろうって思ってた。



だから、声が聞きたい。


聞かせてくれ。






そう思うのに、麻緋は小さな小さな声しか出さない。



我慢してるのか、嫌だからなのか……だしてくれない。






どうしてだろう。


どうして、こんなに胸が締め付けられるように痛むんだろう。





次第に早まる律動に麻緋を抱いているという感覚がプラスされていく。



本当に時折もれる麻緋の声が刺激になる。




お互いの体が火照り、もう限界に達しようとしていたとき。



「……羽、香…………あさひ…」




何も考えられなくなって、思わず囁いてしまった麻緋の名前。


と同時に果てた俺たち。



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