汚レ唄
私はバカみたいにそのおもちゃで遊び、次の日のお兄ちゃんが帰ってくるまでの待ち時間にまた飽きずに遊んだ。
いつからだったっけ?
私たちが一緒に遊ばなくなったのは……
それは自然に訪れた。
特別ケンカしたわけでもなく、ただ時間の流れが2人を離れさせた。
私は学校の友達と遊び、お兄ちゃんも友達と遊ぶようになっていた。
それだけのこと。
ただそれだけのことに、今はすごく後悔しているなんて、アナタは知らないでしょう?
もっと遊びたかった。
もっと近くにいて欲しかった。
そう思ってること知らないでしょ?
もしも願いが叶うなら、またその大きな手で頭を撫でて欲しいな。
それ以上は望まないから。
好きになる理由は多すぎて、気付けばもう末期だった。
いつもいつも私を守ってくれる。
時に厳しく、時に優しくて
いくらケンカしても嫌いになれなくて、ずっと大好きで、
お兄ちゃんは私にとって大事な大事な人。