汚レ唄
「バカ麻緋……」
情報提供しすぎ!!どんだけ人が良いんだよ!!
「あほか……」
時計を見る。
ちょうど、休憩時間が終わろうとしていたところだった。
「よいしょ」
と声をかけてから立ち上がる。
あとで、この雑誌買って帰ろう。
んで、続きでも読むか……。
俺は、再び店内に戻り、仕事に打ち込んだ。
雑誌に載っていた、“美容師”の文字。
それがなぜか誇らしく思えて、頑張ろうと思った。
俺だって、お前と同じ。
お前の存在が俺を支えてくれていた。
きっと、どこかで大好きな歌を歌っているお前が、必要不可欠な存在なんだ。