汚レ唄
あ〜、なんか、この2人って地元にいたときもこんな感じだったなぁ。
仲のいい兄弟みたいだった。
蒼は拓斗のことを本当の兄のように慕って、
拓斗は蒼のことを本当の弟のように可愛がっていた。
なつかしいな。
「ほらほら、いつまでもこんなところに突っ立ってないで!!中入りましょうよ!!」
岩井ちゃんに押され店内にはいるけど、昨日のことを意識すると……うまく話せない。
案内された8畳ほどのお座敷の中、目の前に蒼が座る。
……こんな状態のあたしたち。
どうなることやら……