汚レ唄
“送信しました”という文字を見て溜息一つ。
送ってしまった。
2時間悩んで送ったメールの内容。
これで本当に良かったのだろうか。
もっと明るい感じの方が良かったんじゃないか?
とか1年前の話なんて入れなくてもよかったかもという後悔ばかり繰り返しながら、さっき送ったばかりの携帯を握り締め返事を待つ。
目を閉じると、鮮明に君と出会った時のことを思い出せる。
1年前、君との出会いが僕を変えてくれた。
人目を気にして、何もない平穏な日々を望んでいた僕を変えてくれたのは君だった。