汚レ唄
ラブバラード。
静かな静かなバラード。
波の音が伴奏してくれる。
私の声の後押しをしてくれる。
空に吸い込まれるような開放感。
気持ちいい。
こんなに思いっきり歌う事が気持ちいいなんて初めて気付いた。
蒼。
蒼のおかげだよ。
だから私の歌を聴いて。
人前でこんな風に思い切り歌うなんて初めてで少し恥ずかしいけれど、蒼なら聴かれても平気だと思う。
違う。
蒼に聴いて欲しい。
私、こんなに歌が好きになったんだって知ってもらいたい。
蒼はもう気付いているかもしれない。
だから連れてきてくれたんでしょ?
私ね?歌がないと生きていけないかもしれない。
歌が私を支えてくれてるようで、そんな私の姿を蒼に見て欲しい。
今日、コンサートに来て気付いたんだ。