汚レ唄
「……でも」
と麻緋の困ることはしないのが当たり前の俺は行きたい気持ちを抑えてやっぱり断るべきだろう。
「でも……じゃねーよ。お前、サッカー部だろ?年上の言う事は??」
「絶対……です」
「そうだろ?だから出来る限り来いよ!そしたら俺たち、もっともっと上手くなれる気がすんだ」
拓斗さんはそういうけど、麻緋はいいのだろうか。
「とにかく!俺は褒められて伸びるタイプなんだ。蒼、お前がそうやって『かっこいい!』って言ってくれれば俺はまだまだ伸びるはずだ!いや、むしろ、俺にはお前が必要なんだぁ!!」
……え~!!
何?この人?酒とか飲んでる?!
麻緋は……笑ってる。