汚レ唄


「でもさ、本当にもう最後になるんだから、ラストはやっぱり明るい曲にしない?」

そう言うと、他の3人はお互いの顔を見合った。

やっぱりダメかな。



「ん~、それでもいいんだけど、お前は歌の切り替えすぐ出来るか?」

と真剣な眼差しを静が向けてくる。



「私は……できる!」




だって最後なんだもん。

やっぱり笑ってお別れしたいじゃん。



「麻緋がそういうならいいんじゃね?」

と拓斗くんも笑ってくれた。




「じゃあ、盛り上がれる曲『ROCKET COASTER』と切ない系の『あまやどり』、ポップ系の『JUMP!』って感じでどうだ?」


「いいね。俺、『ROCKET COASTER』好きだな。だんだんテンポ速くなっておもしろいし」



「僕、『JUMP』好き。なんかかわいいよね」

と、遠回りしてるようでちゃんと決まっていく。




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