汚レ唄


「次は僕ね♪」


続いて則彦がさっきまで拓斗の座っていた椅子に座り込んだ。


指にワックスをつけて、そのまま手全体になじませ、則彦の髪全部につけた。

その後、毛先を少しだけつまむとねじって髪の束を何個も作る。



「なんか、蒼くんの手って、すっごい大きくて気持ち良いね。僕、眠くなってきたよ」

「お前は緊張感を持てよ!!」




則彦が終わると静だ。


「静さんは上に立てちゃいましょうか」


「……なんでもいい。お前がやれば間違いはないだろうし」




というと静の短い髪をワックスになじませ立たせた。










すごい。



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