汚レ唄
「陽~菜ちゃん♪お待たせ」
「……そんなに待ってないよ」
「そんなに?
……ってことはちょっとは待たせたんだね」
「……ちょっとね」
「ははっ!きついなぁ」
隣にいる男の名前は知らない。
ハルキ?
トシキ??
まぁいいや。興味ないし。
ただ、この胸の奥……空いたモノを埋めたかった。
ただそれだけ。
新しい恋がしたいからなんていう立派な理由も何もない。
ただ、穴を埋めたいから遊ぶ。
それだけ。
いろんな男と出会った。
いろんな男と出掛けた。
誰でもいいから
助けてほしかった。