ヒミツの恋の方程式
黒あくまの腕に制服の上からガブリと噛み付いて、


「変態っ!!」


あらん限りの声をあげたあたしに向かって、


「おぉ、いいね、その声。
俺の好物」


黒あくまは、あろうことか、ぺろりと舌なめずりをした。


う…う…嘘でしょ―っ!?


なに、その反応!?


黒あくまは――…


なんだかんだ言っても、聡の友達だし。


なんだかんだ言っても、クラスメートだし。


なんだかんだ言っても、生徒会長だし。

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