ヒミツの恋の方程式
大きくて、太くて、ゴツイ指で、あたしの髪を首筋から避け、それをあごで押さえて、
「おまえ、俺に言いたいことあるだろ」
ぺたんと、叩くように、何かをくっつける。
その正体がカットバンだとわかった時――…
「ほら、出来た」
黒あくまはあたしを膝の上から下ろし、ポケットから何かを取り出して、口に銜えた。
「これが賞品じゃ。
正直、やる気なんか、出ねぇよな」
「おまえ、俺に言いたいことあるだろ」
ぺたんと、叩くように、何かをくっつける。
その正体がカットバンだとわかった時――…
「ほら、出来た」
黒あくまはあたしを膝の上から下ろし、ポケットから何かを取り出して、口に銜えた。
「これが賞品じゃ。
正直、やる気なんか、出ねぇよな」