ヒミツの恋の方程式
だからクラス中が「何事か!?」と、固唾を呑んで2人を見つめた。


それを聡もわかっているはずなのに、


「学校で、とか。
みっともねぇんだよ」


不機嫌さを隠そうともせず。


それに対して黒あくまは


「あれ、聡。
ひょっとしておまえ、羨ましいの?」


飄々とすっとぼけ、


「だったら、おまえも。
サクッと彼女を作ればいいんじゃねぇの?」


「――うるせぇよ!!」


聡の怒りに、火に油を注いだ。

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