数学?ううん、先生。




「どゆ…意味…?」


「言ったらもう…だめかもな…」


先生が喋るたびに耳に息がかかる

その感覚に背筋がゾクリとする


「…先生、言ってよー…」


「…言ったら止まんなくなる」


何が?


そう聞こうとしたけど
突然腰をぎゅっと引き寄せられた


身体が密着してる…


ドキドキなんて
とっくの昔に通り越した


もう自分がなにしてるのか分かんなくなって

背中に回していた両腕を
背伸びを目一杯して、高いとこにある先生の首に回した



「先生…心臓痛いよ…」


「俺のせい?」


先生の顔が近い

私が首に腕回したからなんだけど…

やんなきゃよかった…


ほんとに、心臓痛いよー……


「…先生の、せいだよ…っ」




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