数学?ううん、先生。




もうなんか…

先生のこと好きすぎて
泣けてきちゃったし…!!!


間近にある先生の顔がぼやける


「…っく…せんせぇ…好き…
好き!!好き好き好き好き好き!!」


「ちょっ…!?」

「好きなのーーっ!!先生がっ好きすぎて…心臓壊れそうだよぉ…」

「やめろ」



先生の苦しそうな声にハッと我に帰った


「え…」


私は驚いて先生の首に回していた腕を解いた


すると、先生は2・3歩後ろに後ずさった


「先生…?」


その行動は…どうゆう意味?


って…1つしかないか


拒否…ってことだよね


私は先生から視線を外して下を向いた


「ご…ごめんなさい……」


私のその小さな言葉は
先生に届いていないみたいだった


もぅ…帰りたい…

けど道分かんない……


どおしよう…気まずい…


なんであんなこと言っちゃったんだろ


こうなるのは分かってたはずなのに…


「…小林さん」

「…はい」

「…はぁ…もう…」


…ため息

もう、分かったから
これ以上………


「ごめん小林さん」


先生は突然そう言って
私に近づいてきた




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