数学?ううん、先生。



「えっちょっ…!!」


私が騒ぐと
また、口を塞がれた


「んん…先生…恥ずかしい…」


先生の膝に跨ぐように座らせられていて、制服のスカートがめくれていた


「ヤバイ…唯、俺を殴れ!!」


突然そんなことを苦しそうな顔で言った先生

「はあ!?」


当然のリアクションをする私


「い、いいから!!まじで俺ヤバイから!!てゆうかこの体制も実はかなりヤバイから!!」


「え、ちょ先生!?意味わかんないんだけど!!」


てかこの体制って…


先生がやらしたんだろーが!!


「こ、これ以上するとマジで唯のこと襲っちゃうから…」



先生が余裕なさげにこぼした言葉に、固まった


先生の膝に座っていると
いつもは上の方にある先生の顔が今は真正面にある

私は口を開けっ放したまま
少し赤くなった顔の先生を見つめていた


「…そんな見ないで下さい」


「…先生、かわいい…」


うん

なんか25歳なのに
中身は中学生みたい…

ってゆうと

絶対に怒るから言わない!!


「あ?」


「ひっ!!」


どっちにしても怒った!!


「…可愛いとか言ってんじゃねーよ」


「えへ…」


先生怖いっ

口は笑ってるのに

目が笑ってないよ…?


「新学期からの授業、楽しみだなー」

「え?…ま、まさか」


「当てまくってやるからな」


「ぎゃーーー!!」



狭い車内に
私の下品な叫び声が響いた






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