alternative
いわば敵陣深くへの潜入任務。

見つかれば無数のAOKに命を狙われる事になる。

日本国内だけでも1億近いAOKが生息すると見られているが、その半数近くが北九州付近に生息するという。

劣勢すぎて笑いしか出てこない。

「まぁ…今回の任務は時雨教官との二人一組(ツーマンセル)だしな…そうそう簡単に殺されるような事態にはならない…と思う」

時雨も新兵達より遥かに経験を積んだ歴戦の強者だ。

みすみす部下や自分の身を危険に晒すような事はないだろう。

「さてと」

ラルフは席を立ち上がる。

「そういう訳で俺は任務の準備をしてくるから」

食堂を出て行く彼の背中は、自分でも気づかないうちにピリピリと緊張していた。

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