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ジムは管制室の片隅にいる局長の顔を見る。

管制オペレーターでしかない彼に、ここからの指示は荷が重い。

この場の最高責任者である局長に判断を仰ぐ必要があった。

…それを悟ったように、局長は無言で頷く。

「調査チーム、聞こえるか」

一言一句、確認するように。

ジムはゆっくりと彼らに告げた。

「その距離から地球外生命体の確認調査を続けてくれ」

『了解』

興奮がややおさまり、冷静さを取り戻したように調査チームのメンバーが頷くのがわかった。

ジム達管制室の面々は、月面から送られてくる映像を注視する。

『しかし…お世辞にも魅力的な容姿とは言えないな…』

緊張気味に呟く調査チームのメンバー。

「ああ…」

その緊張が伝わったのか、ジムも知らず声を潜めていた。

「去年映画館で見た、『エイリアン』と瓜二つだ…」

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