alternative
真新しい軍服に身を包み、無言のまま会議室で待つ新兵達。

そんな彼らの耳に。

「!」

規則正しいリズムで歩く足音が聞こえてきた。

カツ、カツと廊下を歩く靴の音。

その音はやがて会議室の前で止まる。

開かれる扉。

一人の女性佐官が入室してくる。

その姿を、パイプ椅子に座ったまま注目する新兵達。

彼らは。

「馬鹿者どもが!」

入室してくるなり一喝する女性佐官の声にビクリとした。

「上官が入室してきたら、言われずとも起立して敬礼だ!そんな事もわからないのか!」

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