alternative
「ところで」
時雨は新兵達一人一人の顔を見た。
「我々が戦っているAOKは、人類に有害な分泌物を持っている。その分泌物に拒否反応を起こさない『完全抗体』というものが存在する」
第207訓練分隊に入隊する新兵が、わざわざ特別な『青紙』で召集されるのはそれが理由だ。
100万人に1人の割合で存在する、AOKの分泌物に対する抗体を持った人間。
彼らを鍛え上げ、精鋭兵士として育成し、最前線に立ってAOKを駆逐する。
それが第207訓練分隊の任務。
今でこそ訓練分隊だが、やがては国連軍のエリート部隊として、この戦争の趨勢を左右する事になるのだ。
「貴様ら新兵達のみを、危険な最前線に送り込むつもりは毛頭ない。かくいう私も、完全抗体を持つ一人だ」
時雨は己の胸に手を当てる。
「私自身も先頭に立ち、貴様らを率いる分隊の隊長として戦火に身を投じる。安心して私に続いてもらいたい」
時雨は新兵達一人一人の顔を見た。
「我々が戦っているAOKは、人類に有害な分泌物を持っている。その分泌物に拒否反応を起こさない『完全抗体』というものが存在する」
第207訓練分隊に入隊する新兵が、わざわざ特別な『青紙』で召集されるのはそれが理由だ。
100万人に1人の割合で存在する、AOKの分泌物に対する抗体を持った人間。
彼らを鍛え上げ、精鋭兵士として育成し、最前線に立ってAOKを駆逐する。
それが第207訓練分隊の任務。
今でこそ訓練分隊だが、やがては国連軍のエリート部隊として、この戦争の趨勢を左右する事になるのだ。
「貴様ら新兵達のみを、危険な最前線に送り込むつもりは毛頭ない。かくいう私も、完全抗体を持つ一人だ」
時雨は己の胸に手を当てる。
「私自身も先頭に立ち、貴様らを率いる分隊の隊長として戦火に身を投じる。安心して私に続いてもらいたい」