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ラルフが素早くトラックの荷台から飛び降り、地面に片膝をついてM4ライフルをフルオートで発射!

その弾丸はAOKを仕留める事こそ出来ないものの、十分牽制と足止めの役目を果たす。

「早く綾斗の援護を!単独で突撃なんて無謀すぎる!」

ラルフの言葉で、皓が敏捷に動き出す!

「待て皓!」

「お前も一人で前に出すぎだ!」

時雨と晴が後に続いた。

何しろ初陣だ。

訓練でやった筈の部隊単位での行動など碌に出来ていない。

あれ程反復して覚え込ませた筈なのに!

まずは早く綾斗を止めなければならない。

(基地に帰投したら貴様ら全員罰として腕立て伏せ100回だ…!)

時雨は苦々しく思いながら、腰の10式近接戦闘用軍刀を抜刀した。

(だから、誰も死ぬんじゃないぞ…!)

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