alternative
やがて朝食が済み、仲間達はそれぞれ立ち上がる。

「また昼ご飯の時にも来るね」

手を振る奈々。

「おいおい…時雨教官に叱られるぞ」

困ったように笑う晴。

「大丈夫だ。その時は『また脱走しないように見張ってるんだ』って言うさ」

綾斗が意地悪く言う。

「悪かったって。反省してる」

「馬鹿、嘘だよ」

晴の言葉に、綾斗もまた笑って返した。

「なぁに、一週間なんてすぐだって!」

鉄格子を軽く叩いて皓が言う。

「営倉に入れられてる間に鈍らないように、自主トレくらいはした方がいいかもな」

ラルフもアドバイスを送る。

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