君の声を聴かせて
「きゃあぁぁぁぁー///」



嬉しい悲鳴が、部屋に響き渡る。


私の部屋は、“鳴海 キョウ”でいっぱいになった。



ホームページの中身は、“鳴海 キョウ”のラブストーリーの朗読。

数十秒で終わる短い話だけど、女の子が言われたら絶対喜ぶようなセリフがバンバンとででくる。


まさに、ヒーリング・ボイス。



聴いていると、本当に自分に言われてるみたいな錯覚に陥る。


そんなんだから、自然と声も大きくなるって。




ポンポン。


左肩に手の感触が。
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