君の声を聴かせて
「はぁぁぁぁぁ…。」



私は無意識に大きなため息をついていたらしく。

「桃ちゃん、どしたの?でっかいため息なんかついて。朝と雰囲気だいぶ違ってるけど。」


「やだ。私ため息なんかついてた?」


「ついてたよ。特大なやつ。」


「うわぁ、恥ずかしい。」


「今さら恥ずかしがんなよ。」



職員室の片隅でコソコソと喋る私たち。
新米教師たちは、ドア側の端の席。

ここ、冬は絶対に寒いんだろうなぁ。



「んで?なんかしたの?」
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