君の声を聴かせて
話相手は、橘潤。
私と同じ、今年採用されたばかりの新米教師。
ちなみに担当は数学。
“桃ちゃん”
なんて呼んでるのは、彼氏なワケではなく。
同じ大学出身で、サークルも一緒だったから。
おまけに赴任先まで一緒だなんて。
ある意味、笑えるかも。
「実はさぁ…。」
潤くんに、さっきの授業中の出来事を話した。
私が蓮沼くんの声に聴き入ってしまったっていうコトは伏せて。
「桃ちゃんらしいっていうか…気の毒だな、蓮沼。」
潤くんが笑いをこらえながら喋ってる。
「笑い事じゃないってばっ!」
つい大きな声をだしてしまった。
その声に反応して、数人の先生が私たちを見る。
私と同じ、今年採用されたばかりの新米教師。
ちなみに担当は数学。
“桃ちゃん”
なんて呼んでるのは、彼氏なワケではなく。
同じ大学出身で、サークルも一緒だったから。
おまけに赴任先まで一緒だなんて。
ある意味、笑えるかも。
「実はさぁ…。」
潤くんに、さっきの授業中の出来事を話した。
私が蓮沼くんの声に聴き入ってしまったっていうコトは伏せて。
「桃ちゃんらしいっていうか…気の毒だな、蓮沼。」
潤くんが笑いをこらえながら喋ってる。
「笑い事じゃないってばっ!」
つい大きな声をだしてしまった。
その声に反応して、数人の先生が私たちを見る。