君の声を聴かせて
明らかに“困ってます”って顔の蓮沼くん。


友達でも、ましてや恋人でもないのに、この無茶ぶり。

そりゃ、ひくよなぁ。



「やっぱり、ナシ。」


って言おうとしたトキ。



コホン。
咳払いをして一言。


「先生、むこう向いててもらえますか?面と向かってだと、むちゃくちゃ恥ずかしいから…。」


「ウソっ!!本当にいいのっ?」


「冗談だった…とか?」


「ううん、大真面目。それじゃあっ!!」
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