君の声を聴かせて
狭い国語科準備室。
私と蓮沼くんの2人っきり。
2人の息づかいの他に聞こえるのは、時計の秒針の音。
そして、それ以上に私の心臓がうるさいくらいに早鐘を打っている。
このドキドキ、蓮沼くんに聞こえてないよね。
「“こんなことを言ったら、君は笑うかな?
僕は情けないくらい、君に恋してる。
笑った顔、怒った顔、拗ねた顔、それに泣き顔。君のあまり上手じゃない鼻歌も、近くにいるときに感じられる吐息…。
君の全てが、愛しくて仕方がない。”」
丸暗記している、このセリフ。
次になんて言われるのかなんて分かっているのに…。
心臓が動き過ぎて、痛くて苦しい。
私と蓮沼くんの2人っきり。
2人の息づかいの他に聞こえるのは、時計の秒針の音。
そして、それ以上に私の心臓がうるさいくらいに早鐘を打っている。
このドキドキ、蓮沼くんに聞こえてないよね。
「“こんなことを言ったら、君は笑うかな?
僕は情けないくらい、君に恋してる。
笑った顔、怒った顔、拗ねた顔、それに泣き顔。君のあまり上手じゃない鼻歌も、近くにいるときに感じられる吐息…。
君の全てが、愛しくて仕方がない。”」
丸暗記している、このセリフ。
次になんて言われるのかなんて分かっているのに…。
心臓が動き過ぎて、痛くて苦しい。