君の声を聴かせて
現実に戻ると、やっぱりココは狭い国語準備室で。


思わず振り向いちゃったけど、目の前にいるのは蓮沼くんで。


私は、ドコにでもいる普通の女…。
綾瀬桃子なワケで。




ヤバい。

私ったら、カンペキ妄想の世界に入ってた。


だって、あの“鳴海キョウ”の声で


『愛してる』


なんて言われたら。



それに…。
< 35 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop