君の声を聴かせて
voice*3〜恋、煌めく
あの国語科準備室での一件以来、私と蓮沼くんの距離は縮まり、そして私は蓮沼くんを目で追うようになってしまった。
今日もまた…。
「おーい、こっちこっち。」
「大森、ナイスシュート!!」
職員室の窓が開いており、そこからは心地よい初夏の風と、元気な生徒たちの声が入ってくる。
あ…。
私はマグカップを片手に持ち、グラウンドでサッカーをしている男子生徒に目がいった。
男子生徒―――――。
ううん、違う。
蓮沼くんに。
今日もまた…。
「おーい、こっちこっち。」
「大森、ナイスシュート!!」
職員室の窓が開いており、そこからは心地よい初夏の風と、元気な生徒たちの声が入ってくる。
あ…。
私はマグカップを片手に持ち、グラウンドでサッカーをしている男子生徒に目がいった。
男子生徒―――――。
ううん、違う。
蓮沼くんに。