君の声を聴かせて
目の前にいるのは、蓮沼くん。



彼は私の言うとおりに、椅子に座り、机に筆記用具と教科書を出した。




「このページなんですけど…。」



今から、蓮沼くんのお願いごとの時間が始まる。


蓮沼くんの“お願い”とは、古文を教えてほしいって。


蓮沼くんがいる2ーCの古文を担当してるのは、ベテランの先生。

私みたいなぺーぺーが教えられるか、ちょっと…
いや、かなり不安…。
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