君に永遠の初恋を。
その日中、江川朔夜を観察(?)していたけれど、彼は相当モテるよう。

女子が群がってるんだけど?

暑苦しいなぁとは思ってたけど、この人のせいだったのか。

でも納得できる。

かっこいい部類に入るんだろう。

泥棒なのにイケメンって、どうなんだろうか。

目立つんじゃないか?

しかし、その可能性が低いとわかった。

彼は女子たちを華麗に無視していたから。

そんな彼に放課後、下駄箱で再び会った。

「あれ、一ノ瀬」

「江川朔夜。帰り?」

「いや、今から『仕事』。最近ボスが人使い悪くてね」

『仕事』の意味を察し、苦笑いを返した。

江川朔夜も大変なんだなぁ。

うちのマンションだってセキュリティーすごいのに、あんな簡単に入って。

素直に尊敬してしまった。

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