君に永遠の初恋を。
…考えるのもめんどくさくなってきた。

全然わからないし。

「相変わらず、激うまだった」

「それはどうも」

用意の遅い江川朔夜を置いて、学校へ向かった。





恒例の画びょうくんを始末。

…?

下駄箱の奥に紙きれが見えた。

引っこ抜いてみると雑な字で、[放課後、裏庭 安藤圭]と書かれていた。

…リンチ?

適当にカバンへ押し込み、教室へ。

…あれ、私の机が廊下に。

いじめが酷くなっている。

ま、どうでもいい。

授業出る気は無いので、戻さずにほかっておくことにした。

悔しそうに睨んでくる女子数名。

睨まれたら、睨み返すのが礼儀(?)だ。

思いっきり睨み返しておいた。

「っ…!」

途端に青ざめる女子数名。

そこまで怖かったか?

「一…ノ瀬、置いてくなよ…」

「一緒に行く約束、していない」

全速力で走ってきたらしい江川朔夜は机に突っ伏した。

マンションから走ってきたなら、当たり前だ。

結構、距離あるから。

今、気づいたけど、江川朔夜と話すようになってからいじめが酷くなった気がする。

…あれか、私たちの江川くんに近づくな!って奴ですか。

どちらかというと、向こうが話しかけてくるのだけれど。

全く、くだらない理由で画びょうくんたちを送りこんでこないで欲しい。
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