君に永遠の初恋を。
…江川朔夜から、負のオーラが出ているのは気のせいだろうか。

いつもは寄ってくる女も、それに気づいてか、見当たらない。

何か…落ち込んでる?

さっきまで私をいじめていた女数人に殴りかかろうとしていたのに。

私、何かやったか?

一応考えても答えは、出ない。

体調が悪いのかもしれない。

勝手に解釈をして、決めつけた。

結局、江川朔夜は一日中、負のオーラを出し続けていた。

仕事、あんな状態で出来るのか?

ふらふらと出ていった江川朔夜。

…無性に心配だ。

眠れないという前代未聞の状況にため息をついた。

この私が眠れないなんて、おかしい。

それも、他人の心配で眠れないなんて。

ここ最近、おかしい。

泣きそうになったり、眠れなかったり。

こんなこと、今まで一度もなかったのに。

しかも、全て江川朔夜絡みだ。

このよくわからない感情の名前は。

まだ、わからない。

わかっているのかもしれないけれど、わかりたく、ない。

自覚したら、全て崩れてしまいそうで。

2週間後が怖くなる気がして。

これは、自覚してはいけない感情。
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