君に永遠の初恋を。
「一ノ瀬が…寝不足?嫌な夢でも見た?」

翌日、何食わぬ顔で朝食を頬張る江川朔夜に殺意が湧いてしまったのは黙っておこう。



「一ノ瀬さんは当日の午後から自由時間ね。江川くんは午前が自由」

着々と進む文化祭への準備。

このクラスは天才的なリーダーシップを見せる学級委員のおかげで、スムーズに進んでいた。

調理班の私は暇なわけで、屋上で寝そべる。

隣に江川朔夜がいるのは、気にしないでおきたい。

…この人がいると、寝れない。

いなくても、心配で寝れない。

睡眠時間がどんどん削られていく。

「はぁ…」

「どうした?悩み事?」

お前のせいだとも言えず、また、ため息。

私は江川朔夜に何を望んでいるのだろうか。

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