君に永遠の初恋を。
別の理由だけれど、大変だなぁ…

モテ過ぎるのも…あれだね。

「一ノ瀬、だっけ?あんた遅刻だけどいーのか?」

「画びょうたちのせいって言えば、起こられない」

「は?起こられるに決まってんだろ」

いぶかしげに言った江川朔夜。

あ、知らないのか。

階段を肩を揃えて上りながら、答えた。

「私、実際的には大学課程終了してるから。出席日数さえ足りれば卒業できるわけ」

何かね。

暇だったから勉強してみたら、終わってた。

足の進まない江川朔夜を振り返る。

何で固まってんの?

これ以上遅刻したいのか?

「…生きてる?」

いつまでも動こうとしない江川朔夜を置いて行くことにした。

全然反応しないし、しょうがない。

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