ある日の…いろいろ
ウサギは涙を拭いて言った。
「一人じゃない。君は心に白がないからダメなんだ」
あたしは
「白?」
ウサギは
「そう。白だよ。何色にでも染まる。白。」
あたしは
「白があったらあたしは一人じゃない?」
ウサギは頷いてから言った。
「白があるから黒もある。君が白なら僕は黒さ。
今、君は僕と話している。君は僕と話したことで今、白は黒になった」
あたしは首を傾げた。
ウサギは
「わからなくていい。君はまだ白が足りないから。
あと少し、ほんの少し、白を足してごらん。
君はみんなと繋がり、君は虹色になる。」
あたしは
「白を……虹色に?」