ボーダーライン
「ごちそーさん!」


暖簾をくぐる山さんを追いかけ声をかける。



「山さん!!気を付けて帰ってね〜、近いけど!」


山さんはガハハッと笑って手を振りながら帰っていった。



暖簾を下げて中に戻ると父親は包丁を研いでいた。


「今日は何か忙しかったねぇ〜。」



「あんくらいで疲れとっては話しにならん。」
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