ボーダーライン
亮くんが個室に戻ってからカウンターに戻って来た
たけ君が話しかけてきた。



「葉月、亮の事知ってんの?」



「知ってるもなにも、同級生だよ。中学ん時の。」



「あ〜…そーだっけ?」



「んー…懐かしい奴に会ったわぁ〜。」



たけ君は『ははっ』と笑いながら私の空になったグラスを下げ
新しい飲み物を作ってくれた。



そして、私の前にグラスを置きながら…急に真剣な顔で



「亮はやめとけよ…。」



そー呟いた。
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