cafe diacre
「し……執事喫茶」
「ふぇ!??」
驚きの余り、つい自分でも驚くほどの変な声が出てしまった。
でも碧は、気に留めることなく話を続けた。
「ほら、私ってホストホスト言ってる割りにバイトの掛け持ちとかしてないじゃん?」
「…そういえば、確かに」
いつも集めた情報で、どれだけ高いのかと話てるわりには、碧から掛け持ちのバイトとか聞いたことがない。
「実はね、いつもピンチピンチ言ってバイト行ってたけど、実際は全然そんなことないんだよね。
二十歳過ぎたらクラブで、おもいっきり使おうって考えてて、必要な分だけ取り出して後は貯金してるの」
「そ、そうだったんだ」
「だけどね、やっぱり興味は凄くあって今すぐにでも行ってみたいの!
……でも二十歳まで貯めて我慢するって決めたから、我慢しなきゃだし……。
そこで、悩みに悩んだ結果、こうゆう結論にたどり着いたわけ! 私、凄いと思わない!?」
両手を店に向け、大きな瞳を輝かせて私を見やる碧。