GIVE IN TO ME
Ⅵ
双子…
予想はしていたけど、そんなに近い間柄とは思っていなかった。
「じゃあますますおかしい話じゃない。
自分の兄弟の昔の恋人の家に、自分だけ住みつくなんて」
「…誰もここが夢羽1人の家なんて言ってないけど?」
「勘よ、カン」
当てずっぽうで言ったのに、
黒髪はくつくつと喉を震わせて笑う
「…面白いね、空」
「私も居候の身分だしね、退屈はさせないわよ?」