委員長の恋模様
「そう…」
ゴーン
店の壁掛け時計が一時を指して一回鳴った。
(もう、お昼か…)
帰ろうとしている私に佐渡くんが
「よかったら飯食ってくか?」
「え?…ううんいいよ、遠慮しとく」
そんな図々しいこと出来るわけないじゃないですか!
「ゆかりちゃん、食べていきなさんな。それとも用事でもあるのかね?」
「用事はないですけど…」
《…あの人と一緒に食べたくないんです!》なんて言えないしね。
渋々お昼はお邪魔することにしました。