2段ベット。



あたしは思いきって竜斗くんに聞いてみることにした。



「…竜斗くんだったら嫉妬…とかする…?」



あたしの言葉にみんなびっくりしたような表情。



「え、ゆずひめちゃん彼氏おんの!?冗談で言うたつもりやったのにー!!なあトーヤ、お前知っとった?」


「俺も初耳ー!!あーあ、俺ゆずひめちゃん密かに狙ってたのになー。」


そう言って肩を組まれた。


「トーヤ、お前俺の妹に手え出すなよ?」


お兄ちゃんたら本気にしてるし。


「トモったら本当に兄バカね、柚姫ちゃんには大切な彼がいるんだからいちいちそんなにイライラしててどうすんのよ?」


アキナちゃん、さすがです。


「柚姫ちゃん、あとで彼のことたーっぷり聞かせてね♪」


そう言ってアキナちゃんは可愛くウインクした。


助かったー。


でも、どうせなら質問に答えてほしかったな…。

ま、いいけど♪







ーこの時まではみんな笑顔だった。
ただただ笑いあって、嫌なことなんて全部忘れて…


でも真実を知るまでの扉はもうそこまで迫っていた。
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