2段ベット。
「君・・・亮一くんだっけ?」
「はい!江川亮一です!!」
「今日は、なんでゆずひめと会ってるのかな?」
お兄ちゃんは芸能人の得意技、営業スマイルで亮一に話しかける。
でもあたしには分かる。お兄ちゃんはめっちゃ怒ってるってことを。
「り・・亮一!!もうあたし大丈夫だからさ、ほら、辺りも暗いし家に帰りなよ!亮一ママが心配してるんじゃない?」
あたしはお兄ちゃんを睨みつけながら言った。
本当はもっと一緒にいたかったけど・・・
「そうだな、じゃあそろそろ帰るよ。今日はありがとな。」
「うん、また明日!気をつけてね。」
「分かってるよ。あ、お兄さんもさようなら!!」
と言って亮一は帰ってしまった。