すべては突然に
嘘は始まり

「なぁ、美優って彼氏いるのか?」

私の幼なじみ―――裕太はそう聞いてきた

「えっ!な、何!急にどうしたの!?」

突然の事に声が裏返った
「だってさ美優って、そんな話しないだろ?…んで、彼氏っていんのかなぁ~って」

「い、いるわけないじゃん。こんな私なんかに」
そっぽを向いて、私はそう答えた

「なら、好きな人は?」
裕太だよ・・・なんて言えるわけないし。

「も~好きな人もいないってば!」

なんて言ったけど、この後・・・あんな事になるなんて

「絶対、嘘だね。…美優…顔真っ赤だよ」

(っえ!顔真っ赤!)って、なんで裕太がこっちに近づいて来るわけ!?ただでさえ、心臓がドキドキなのに!!

「ほら、正直に言わないと・・・」
くすぐるぞ!って言われ私の脇腹を、くすぐってきた
「キャッ!くすぐったいってば!ちょっ…裕太、やめてよ」
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