毒舌先輩とあたしの秘密。

さてさて、何を探ればいいのかしら・・・。


「・・・何危ない顔してんだ、恵」
「あ、大樹・・・」


声かけての第一言が『危ない顔』ですか。

その恐ろしく整った顔にパンチ一発食らわせたいくらいだよ、うん。


「・・・もう、大丈夫か?」
「へ?」
「今日の事件」
「・・・うん、もう大丈夫」

・・・もしかして。

ずっと心配してくれたのかな。


ちょっとうれしいかも。

「ありがとね、大樹。さすがあたしの幼馴染」
「・・・うん」


大樹が少し顔を困ったようにさせたのは気のせいだったんだろうか。


「そうだ、恵。こいつ知ってるか?」
「うい?誰?」


パラッとめくられた雑誌には大きく


『芸能界の姫、白石由香(シライシユカ)に迫る!』


と書いてあった。


・・・ん?白石?


「気づいたか」
「ああ・・・白石先輩と雰囲気が・・・」

「そのもしかしてだよ。コイツはあの先輩の姉・・・もしくは妹なんだから」


・・・ん?


まさか、まさかまさか・・・っ!!!


「この子に会ってリサーチすれば・・・っ!」


情報つかめるかも!!



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