毒舌先輩とあたしの秘密。

ザワザワ・・・。


相変わらず駅前はにぎやかだなぁ・・・。

あたしにぎやかなところあんま好きじゃないんだけどな・・・。


あたしたちはとりあえず駅前で待ってみることに。


「いない」
「簡単に現れるわけないでしょ」
「だってクラスメートが見たことあるっていうんだぜ!?そう滅多に現れないってことじゃないだろ!」
「んー・・・」

そういわれるとなんと言っていいかわからなくなる。

くそっ、一本とられたな ←何が


「・・・ここあったかいんだけど」


まだまだ春全開の今。

眠くなるのは何でだろう・・・。


「・・・あそこのベンチ座ってみとく?」
「・・・うん」


妙に大樹の声が優しい。

そうだ。いつもこんな感じにしてくれればあたしは素直でいられるのに・・・


・・・・・・・・・・ん?素直?


じゃあ、いつものあたしは素直じゃないってか・・・?



・・・まあいっか・・・。暖かすぎて考えるのめんどくさい・・・。


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